東舞鶴の浜にある『ホテルアマービレ舞鶴』さんの朝食に行ってきました。

えっ！なんで朝食！？　
と思われる方もおられると思います。お気持ちは、ちゃんと受け止めます。
でも　すいません。書かせてください。

だってよかったんですもん。


先日、気の合う友達たちと忘年会へ行ってきました。
酔っぱらってしまいタクシーを呼ぶために電話をすると、「2時間待ちです・・・もしかするとそれ以上かも・・・」

えっ！2時間！！！

それはちょっと待てないので、富士通りをトボトボと歩いていると『ホテルアマービレ舞鶴』さんの看板が私を呼んでいるのです。

その時です。私の心の天使と悪魔がこう言うのです。

天使：「今からでも遅くないから帰って奥さんの手伝いをしたらいいじゃない。いつも奥さんは家庭を守ってくれてるんだよ」
悪魔： 「別にいいじゃないか。お前は、いつも家族のために朝から晩まで働いているんだろ。たまにはホテル泊のご褒美もいいじゃないか」 

私が割って入って「なんで標準語やねん！」っとツッコミを入れようと思ったその時にはすでに、玄関の自動ドアに立っていました。
（ランチ記事を読んでおられる奥様方申し訳ございません）

ほんとお酒の力って恐ろしいですね。後先考えず気が大きくなってしまってました。

ウイーン。（自動ドアの開く音）

『おかえりなさいませ～』

ロビーから笑顔のステキな女性が迎えてくれました。私もその笑顔につられて笑顔でチェックインを済ませ部屋に入りました。

ベットイ～ン！

っと叫びながらジャンプしようとしたその時・・・
酔っていても理性はあるもんですね。

奥さんの言葉が頭をよぎります

「お風呂に入ってないのに布団に来ないで！」

今日は一人だし見られてないから反抗してやろうかなと思いましたが、帰ってからのことを考えると怖くなりシャワーを浴び就寝しました。

ピピピッ！ピピピッ！ピピピッ！ハチジデス！ハチジデス！

ハッ！！！やっちまったぁ～・・・
起きた瞬間、昨日の悪魔の選択にホイホイとのっかった自分に後悔の念が押し寄せてきます。
携帯を見ます。ラインをチェックします。なにも入ってません。
その何もない状態が逆に怖い。だんだんと、動悸と息切れが・・・誰か「救心」を・・・

「でもでも　そんなの関係ねぇ～♪　そんなの関係ねぇ～♪」

っと心で歌い自分の気持ちを落ち着けます。

でも、もう仕方ありません。どうせ帰ったら怒られるのはわかってるので、昨日チェックインの時に、1階の朝食会場は6：30～9：00までと言われたのを思い出し「朝食でも食べて帰っちゃえ♪」っと身支度を済ませ1階の朝食会場に向かいました。

「おはようございます。ご自由にお取りください」

入口を入ると、いい匂いが私の後悔だらけの心を癒してくれます。
いい匂いに癒されていると、正面の大きなテーブルには美味しそうな御馳走たちが、手招きをして私を呼んでいます。

ちょっと待っててね！と美味しそうな御馳走たちにアイコンタクトを送りお盆に、箸をセットし御馳走たちに駆け寄りました。

駆け寄ってからの御馳走たちは、私を食べて♪私を食べて♪の大合唱です。
その大合唱に私はうれしくなり、おふくろの味代表「肉じゃが」ちゃん、大好物の「魚の煮付け」ちゃん、あおさたっぷりの「お味噌汁」ちゃんたち12名を贅沢にもチョイスしました。

正直、お豆腐は苦手でしたが、いつも子供に嫌いものも食べなさい！と言ってしまっている手前、食べなければという気持ちと、奥さんに苦手なお豆腐食べたよ。っと言ったら許してもらえるんじゃないかという淡い期待をもってチョイスしました。

「いただきま～す！」

まずは、おふくろの味「肉じゃが」ちゃんをいただきます。

「美味い！」

醤油と砂糖がマッチした出汁を牛肉とじゃがいもたちがしっかりと吸いこんでくれています。どこか実家の母親を思い出す懐かしい味でした。

次に、大好物の「魚の煮付け」ちゃんをいただきます。

「うまいやないか～い！」

髭男爵の二人が心の中でグラスを合わせていました。

肉厚な白身の魚は、色味を見ると甘すぎるのかなっと思っていましたが、食べるとしっかり味は入っていますが、甘すぎない私好みの味に仕上がっていました。

そうこうしていると、どんどんご飯が進み　最後にあの苦手なお豆腐が　涙目で淋しそうにこっちを見ていました。

「そんな淋しい目で見ないでよ～　ちゃんと食べてあげるよ。」

そう豆腐に語りかけ、覚悟を決め　一口いただきます。

パクッ！

あれ？あれれ！？苦手じゃない・・・

一口食べた瞬間　濃厚な大豆の味が口の中でいっぱいに広がり醤油とネギが上手に苦手な後味を消してくれています。

美味しいかも・・・いや！おいしい！

そこからの私は、黙々と大豆の香りと旨味を噛みしめながら豆腐をいただきました。

でも、なぜ食べれたのか？？ってかまた食べたい！どこのお豆腐屋さんの？と思い店員さんに尋ねました。　すると・・・

「中舞鶴にある安積商店さんのお豆腐で、スーパーさんでも売ってますよ」

と教えてくれました。
よしっ！これをスーパーさんで買って帰ったら昨日のホテル泊も許してくれるやん♪
っと下心いっぱいでスーパーさんで安積商店さんの絹ごし豆腐を買って家路に向かいました。

今日は、ホテルでゆっくり休ましてもらえて、美味しい御馳走たちに朝の活力をもらって、しかも、苦手なお豆腐も克服できて、いい一日のスタートがきれた日でした。

皆様も、親戚、ご友人、ご家族の方が来られた際は、『ホテルアマービレ舞鶴』 さんにご宿泊されると喜ばれると思いますよ。 


追伸
家路に着くと、玄関では、奥さんの不敵な笑みで私を迎えてくれました。
「申し訳ございません！」
入って2秒で土下座をし、買ってきた豆腐を渡しました。

念のため、朝食の「苦手なお豆腐食べたよ。」と恐る恐るお伝えすると・・・

「あたりまえじゃ！！」

とバッサリ切られました。その切り方は、髭男爵の「ひぐちカッター」を彷彿させる切れ味でした。
そのあと、お昼まで説教されたのは言うまでもありません。

世の旦那様、私みたいにならないようにお酒の飲み過ぎにはご注意ください。