2020年度 入学式 式辞
皆さん、入学おめでとうございます。
臨時休校のため、3月の合格者出校日も中止となり、こうして皆さんが集まるのは、今日が始めてですね。
舞鶴市副市長山口ひろし様には、新年度の、
またコロナ対策など大変な時に、激励にきていただき誠にありがとうございます。
今年の日星高校の生徒数は、入学者140名(総合コース93名、特進コース11名、看護科5年課程36名)を加えて410名、専攻科79名を合わせて、489名です。中3生が減少の中、昨年より26名増え、この20年で一番多い生徒数となりました。
これも、ひとえに地域の皆様、保護者の皆様、そして舞鶴市唯一の私学として応援いただいています多くの皆様のご支援の賜物と感謝しています。
さて、新入生の皆さん。皆さんは入試の形は様々ですが、入学試験に合格して本校生徒になりました。自分の頑張りに、日星の一員となったことに誇りをもって歩んでください。
卒業から入学という人生の大きな節目が新型コロナウイルスによって例年にない形になりました。私たちの生活も、強制終了―もう一度リセットして新しい生き方を求められているのだと思います。
あたり前に思っていた学校や部活の練習、友達とのなにげないおしゃべりの時間も突然、打ち切られてしまうことがあるのです。
一方で大切なことに気づかせてくれます。当たり前の日々の大切さ、周りの人への感謝、一人一人の責任など、皆さんはどんな風に感じていますか。
昨日、政府より緊急事態宣言が出されました。 京都府北部の学校は、感染予防に留意しながら学校は再開します。突然突きつけられる理不尽な事態であっても、それを受け止め、自分がどう考え、行動するのか、何ができるのかが問われます。
世界中で、医師や看護師、医療スタッフが、献身的な働きをしてくださっています。スーパーのレジ係や商品棚を補充してくださる方々もまた、困難な中、私たちの生活を維持してくださっていることに感謝を伝えたいと思います。
本校でもいつまた臨時休校をしなければならないか分かりません。心配や不安もありますが、今、できることを一生懸命にやることで前に進むしかありません。
日星高校の建学の精神は「小さき者とあれ」です。看護科専攻科の皆さんは、この精神に則り、マスクを手作りし、実習でお世話になっている高齢者の施設に届ける準備をしています。感染予防は、自分を守ることはもちろんですが、みんなの命を守る行動でもあります。後ほどお話しする感染予防や差別や偏見のないよう一人一人の行動にかかっています。
入学は、ゴールではありません。皆さん一人ひとりが人生の主人公として自分のキャリアを作っていく場所です。授業では地域社会と一層繋がり、SDGsで世界の課題も考えます。そのためにも、基礎基本が欠かせません。中学校の学び直しの必要な人もたくさんいます。しっかりとした学習によってThink Local Act Global「地域社会を考え、世界で活動」していけるようしっかり学んでいきましょう。
私たち教職員も、「チーム日星」で皆さんを全力でサポートします。けれど、やる気のスイッチを入れるのは皆さん自身です。聖書の言葉にあったように「求めよ、さらば開かれん」なのです。
神様は、もともと私たち一人一人にかけがえのない命と能力を与えてくださっています。それに気づき、磨くこと。それが求めよということです。 皆さん一人ひとりが、自分の能力タレント、自分の使命ミッションを見つけ、共に未来をつくっていきましょう。
保護者の皆様 お子様の入学 誠におめでとうございます。
本校では、北部の高校の中で唯一、ICT環境が整っています。休校中のオンライン授業や昨日の始業式も教室へライブ配信して行うことができました。そうした最先端の環境も活用し、新しい時代に必要な資質も積極的に育てていきたいと考えています。費用面でご負担をかけることもありますが、未来に生きる子供たちへの投資としてご理解いただきますようお願い申し上げます。
あ困難の中にあっても希望を生み出し、「人と共に、人のために、より豊かに」、高校生活をスタートさせましょう。
皆さんの前途に神様の祝福がありますようお祈りし、式辞といたします。
2020年4月8日
聖ヨゼフ学園日星高等学校
校長 水嶋純作