本日の知識は象牙についてです。前回のパート５でお伝えしたように象牙はハンコにとって最高の材料です。今では、「種の保存法」により輸入禁止で国内に現存するものしか流通出来ませんし、しかも１本１本に登録番号があります。
では、本題の材質についてです。写真では見にくいかもしれませんが、１番左が中心材（黒い点の所が中心の証）で最も貴重で高価です。右に行くにつれて外側の部分になり粗悪になりクロスした模様がはっきりと分かるようになります。本来使用していた材料は左から４番目までで、右側２つは端材でした。ただ象牙というだけで高額商品になるので、使用されるお店がありますのでどの部分なのか必ず確認することが大切です。例えば、左側から順に値段を付けるとしたら、５０・１０・８・７・２・１となります。
また、素地が粗い右側２つは割れたりヒビが入り、粗悪品に相当するので、この材質を選ぶのであれば牛角や黒水牛を選ぶ方が良いと思います。