あやべ市民新聞が提唱する「移住立国」
あやべ市民新聞社
「30年間で4万人のまち」を目指すプロジェクトのことです。
綾部は、元氣なうちに人口を増やすためのアクションを起こさなければなりません。人口が減り続けるのは、人間でいえば重い病氣になったのと同じこと。免疫力が働かないから自分の力では治せない。負のスパイラルに陥り、悪化の一途をたどることになります。
都会の人が綾部に移住したいと思うのはなぜでしょうか。それはきっと綾部に豊かな里山があるから。都会にはない豊穣な土地があるからではないでしょうか。それらがなかったら、わざわざ都会の仕事を捨ててまで綾部に移住したいと思う理由が他にあるでしょうか。
考えてみてほしいのです。
今でもすでに綾部の農村部では耕作放棄地がどんどん広がっています。これからますます増えていきます。集落によっては心ある人たちが農業法人を作るなどして、耕作できなくなった農地をまとめて預かり、持ち主に代わってコメや野菜を作っています。それが集落を支えているのです。しかしそうした人たちは70代が中心。これから5年先、10年先に同じことが持続できるでしょうか。
記者の住む集落も農業法人が里山を維持してくれています。耕してくれている田んぼは20町歩(20ヘクタール=6万坪)にも及びます。いつかこの人たちが耕せなくなったとき、この集落は耕作放棄地だらけの荒んだ風景に変わり果てることでしょう。
これは日本全国の地方に共通する課題。
農業がダメになったら里山が荒れます。そして日本は力をなくします。第一次産業なくして第二次、第三次産業は成り立ちません。都市は製造業とサービス業で生きています。農業や林業、漁業が生き生きしていないと都市生活は成り立たないのです。
日本が健全であるためには、地方と都市の両輪が回らなければなりません。だから地方は元氣なうちに移住者を呼び寄せ、人口を増やすための自助努力をスタートさせなければ手遅れになるのです。
今、綾部のどれだけの人が真剣にそのことを考えているでしょうか。人口減少やむなしと考えるのではなく、これからの綾部、これからの日本のために人口をV字回復させることが求められます。そのためにワタシたちは何をすべきでしょうか。
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