2月28日 卒業式を実施
学校法人 聖ヨゼフ学園 日星高等学校
2019年度 卒業式 式辞
本日は、新型コロナウイルス感染拡大予防に様々なご協力ありがとうございます。3月2日から全国の小中学校高校に臨時休校を要請するという事態になっており、職員一丸となって生徒の安全確保、また学習等に対応していく所存です。そういった中、本日、卒業証書・修了証書授与式を挙行できますことに感謝申し上げます。
卒業生修了生の皆さん。おめでとう。
先ほど、お渡しした卒業証書・修了証書に込められた思いはそれぞれ違います。
「家庭は大変でも、自分を信じ仲間と共に今日を迎えた人」「部活をやりきった後で、猛勉強をして大学合格を叶えた人」「進学や就職が決まっても、毎日放課後、こつこつと学習の貯金を殖やしてきた人」「今も受験試験のただ中にある人」などなど、それぞれの卒業です。
九年前の東日本大震災、私たちは当たり前の日常の大切さ、命の大切さを学びました。
生きたくても生きられなかった命があります。
先ほどお母様に証書をお渡ししましたTさんからもいのちの重さを教わりました。Tさんは、高校二年の夏、家族と離れ東京の病院に入院することになりました。辛い中、同じ病気の子がみんな頑張っていることを知ります。毎日「日星高校に行って勉強したい!みんなと話がしたい!」と願っていました。一日でも学校に行けたなら、その日限りでも一生懸命勉強したい。「人を助ける仕事がしたい。」という夢に向かって。、私達に「当たり前の学校生活が出来ることの素晴らしさ」を教えてくれました。
十一月に来日された教皇フランシスコは、次のように言っています。
私たちの現実は与えられたものであり、この自由さえも恵みとして受け取ったものです。「一人一人が弱さを分かち合い、認め合い、他者を支える場」が、学校です。
困難は、私たちに忘れていたものを思い出させ、今ある闇に光を与えるように思います。皆さんには、それぞれの新しいステージでも、苦しみや喜びを分かちあい、持てる力を他者のために使っていける人として生きて欲しい。最初の聖書にあったように「地の塩世の光」であって欲しいと願っています。
看護科高等部修了の皆さん、おめでとう。
専攻科へ進む人、卒業し新しい道を歩む人、道はそれぞれ違っても本校で学んだことを忘れないでください。ナイチンゲールは次のように言っています。
「人生を生きるには、修練が必要です。まずまずの目的、過ち多き行為、ぐらぐらしている意志のうちに人生をうやむやに過ごしてはなりません。目標を高く掲げなさい」と。目標を達成するには、これまで以上の覚悟と努力、そして仲間の支えがなくてはなりません。
看護科五年課程を終える皆さんもまた、五年の長きに渡る修練を超えてきました。先日、国家試験を目前にした皆さんに激励の機会をいただいた時、皆さんの教室は、最後の頑張りに張り詰めた空気とやりきったものだけが持つ清々しさがありました。
新型コロナウイルスをめぐって、院内感染や医師・看護師の感染・死者などもでております。四月からの現場は、そういった事態の只中にあります。しっかりと情報を把握し適切な判断をもって働くことが要請されます。どうか、これまで培った確かな知識と技術、そして、孤独の中にある患者さんに寄り添える看護師となってください。
感染対策で、大学も入学式がないスタートだったり、職場も臨機応変な対応が求められます。指示待ちでは間に合いません。自分は何をしなければならないのか、何ができるのかを考え、柔軟に対応できる力を今から心していってください。
一人ひとりが勇気をもってまた仲間と共にチームで前に進むとき、神様はきっと力を与えてくださいます。
私たち日星に集った者が、希望と勇気の灯となれるよう共に頑張っていきましょう。
後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業おめでとうございます。
私たちも精一杯の努力をしてきたつもりです。けれど期待に応えられなかったことも多く申し訳なく思っております。それでも私たちを支え続けてくださったことにあらためて感謝を申し上げます。
社会はまさに荒波です。どうぞ温かく見守り支えていってください。
卒業生、修了生の皆様に神様の豊かな祝福がありますようお祈りし、私の式辞と致します。
2020年2月28日
聖ヨゼフ学園日星高等学校
校長 水嶋純作
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