こんにちは、冨田質店です。
もう9月ですね。
まだまだ日中が暑い日が続いていますね。
そんな折、グッチのショルダーバッグの買取がありました。
商品については以前更新したものをご覧ください。
商品の詳細を調べているうちに面白い話にたどり着きました。
「グッチの経営陣にはグッチ氏がいない」ということです。
そもそもグッチ(GUCCI)はグッチオ・グッチ氏が創設したブランドです。
本来ならば彼の家族が事業を継いでいそうなものですが現在、グッチの経営には
グッチ一族は誰も関わっていません。
一体何が起きたのでしょうか。
その理由は一族の後継者問題でした。
以下にその経緯を書いていきます。
2人の息子
創設者のグッチオには6人の子どもがいました。
その中から三男のアルドと五男のルドルフォの2人が事業の手伝いをするようになりました。
アルドは海外進出など積極的な事業展開をする一方で、
ルドルフォは俳優業を諦めて出戻りで父の仕事を継ぐことになりました。
中でもアルドの海外進出の手腕はすさまじいもので、
オードリー・ヘプバーンなど世界的スターを顧客にし、人気ブランドの地位を築き上げました。
そんな息子の輝かしい実績を見届けた後、グッチオは1953年にこの世を去りました。
アルドの時代
父グッチオの死後、ブランドの株をそれぞれ半分ずつ保有していた2人でしたが、
実質的にはアルドが会社の実権を握っている状態でした。
この2人の仲はあまり良いとは言えませんでした。
というのも、海外進出という会社にとって大きな貢献をしたアルドは
夢破れて実家に戻ってきたルドルフォと持ち株配分が同じということに納得していなかったのです。
2人は度々衝突していましたが、幸か不幸か企業としては成長を遂げていきました。
そして、彼らも折り合いをつけてルドルフォは一線から退いてアルドにブランドの舵切りを任せました。
アルドはモカシンなどグッチを代表するアイテムをプロデュースするなど圧倒的なセンスをもって
グッチを大きくしていきました。
一族間の争い
しばらくすると弟ルドルフォが死去して、彼の持ち株は息子のマウリツィオに相続されました。
一方アルド側は3人息子のジョルジョ、パオロ、ロベルトにそれぞれ3.3%持ち株を分けました。
このグッチオにとっての孫世代がブランドの実権を巡った激しい争いを繰り広げることになるのです。
次男のパオロは父アルドに常に反抗していました。
その反抗心はプライベートだけに収まらず、仕事の場でも見えるようになってしまったのです。
なんと彼は独断でセカンドブランドを創設し、自身の名前を冠したアイテムの販売を画策していたのです。
しかし、この計画は父アルドに見つかり、怒りのあまり彼をグッチから追放してしまいました。
これだけで終われば良かったのですが一族の争いは更に続きます。
この時期マウリツィオには妻がいました。
彼女の名前はパトリツィアといいました。
彼女は「グッチ社長夫人」という地位にあこがれてマウリツィオと結婚しました。
夢を実現させるため、彼女は追放されたパオロに交渉を持ちかけます。
その結果、パオロの3.3%の持ち株に夫の50%の持ち株を集めることで過半数所有する状態を繰りました。
そして彼らはクーデターを起こし、アルドを逆に追い出そうとしました。
こうして妻の策略により、社長の座についたマウリツィオでしたが、アルドに裁判を起こされ解任されます。
ところが今度はアルドは脱税行為をパオロに告発され、投獄されました。
非常に泥沼化していたことが分かります。
争いの結末
最終的にはマウリツィオが再び会長として復帰したことでアルドの3人息子は株を売却、
マウリツィオ自身も株を売却し、グッチ一族はブランドの経営から離れていきました。
そして、会長を辞めた2年後マウリツィオは何者かによって銃で殺されてしまいます。
捜査は難航しましたが指示役として妻パトリツィアが関わっていたことが明らかになり、彼女は逮捕されました。
彼女はマフィアに夫の暗殺を依頼しており、その時のやり取りから足がついたそうです。
こうして、一族の争いは熾烈を極め、結果身内の人間を殺してしまうほど過激になってしまったのです。
映画「ハウス・オブ・グッチ」
このような激しい利権争いの末、勝者は誰もいないという結果になりましたが、
実はこの話映画にもなっています。
それが本記事に掲載されている画像「ハウス・オブ・グッチ」です。
本作はアカデミー賞受賞作品「グラディエーター」の監督リドリー・スコット氏がメガホンをとりました。
この作品はマウリツィオの妻パトリツィアを主人公とした視点で当時の出来事を振り返っています。
パトリツィア役にはレディー・ガガが抜擢され、パトリツィアの権利への執着と狂気を見事に演じ切っています。
この映画はゴールデングローブ賞で主演女優賞をレディー・ガガがノミネートされるなど高い評価を得ています。
映画が撮れるほど、グッチは長い歴史を築き上げてきた証ではないでしょうか。
グッチだけでなく皆様のお手元にあるブランド品も実は意外な誕生秘話が裏にあるかもしれません。
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